~始まりはトキワ荘~

2015年4月4日

東京生れの私は、これまでの人生の大半を都内各所で過ごしてきたが、豊島区に住むようになったのは1980年代前半のこと。

フリーのルポライター&プランナーから音楽出版社のサラリーマンに転身し、生活環境を変えようと、たまたま不動産屋さんで働いていた“悪友のかみさん”に探してもらったのが、建て替えられた後のトキワ荘。

引っ越しの日に、遊びに来た悪友と近所の飲み屋で飲んでいる時に、店の人に“住まいは何処か?”と訊ねられ、“そこのトキワ荘に超してきた”と伝えると、“あの漫画家のアパート!”と言われ、初めて自分が伝説のトキワ荘に引っ越したのだと気が付くていたらく。興味はあったのだが、何処にあるのかは知らなかったので本当にビックリした!

このように始まった東京・長崎村生活は、人生の30代~50代の大半を占め、最も長く住み続けた地となった。友人、知人が続々と別世界に旅立ち、“そろそろ俺の番?”となった今、この東京・長崎村時代の思い出を覚え書きしようと思い立った。

気の向くままに書き連ねるつもりなので、興味を持たれた方はおつきあい願いたい。

ではまた、「遊び人の棲家~翁で一献~」で御会いしましょう。